誰そ彼 Vol.07 レポート

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デューク・エリントン楽団のレコードに針を落とし幕開けした第七回の『誰そ彼』。前回に引き続き天気予報は雨でしたが、まだそんなに寒くない空気とあまり激しくならない雨に一安心。段々と人が集まってきた堂内に、Prefab Sproutの「King of Rock'n'Roll」がかかると誰そ彼スタッフによる選曲時間は終了、いよいよ山口りえさんのライブが始まります。

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山口りえさんはTHE THRILLの看板娘としてトランペットを担当なさっていて、今回はソロでご出演頂きました。登場すると、そのカラフルな着物姿に堂内の雰囲気が一気に華やかになります。山口りえさんはモデルという肩書きももっていらっしゃるのです。クラブジャズといった印象のトラックに、トランペットの演奏を重ねます。明るく楽しいMCも交えながら和やかな雰囲気のLIVEです。後半はギターの方をゲストに招き、小西康晴さんプロデュースのシングル曲を披露。ギルバート・オサリバン「ALONE AGAIN」のカヴァーで、ハッピーでかわいらしいトラックに山口りえさんの個性がとてもマッチしていました。

続いては、光明寺執事を名乗る坊主・松本圭介による法話です。一旦華やかになった会場の雰囲気も、一旦お寺らしい姿に戻ります。しかしその後はまたがらりと空気を変えて、サーファーズ・オブ・ロマンチカの宮原秀一さんによるDJプレイです。毎回宮原さんのDJが楽しみという方も多いかもしれません。LIVEが終わり少し広くなった本堂でねっころがって聴けるというのはとても贅沢なひとときだと思います。

さて、会場を出たテラスではドリンクを飲みながらの楽しい時間が流れています。ケータリングとして今回二度目の登場であるドムカ・デザインさんのグリーン・カレーや、誰そ彼“彼岸バー”にてお坊さん手作りのおでんなどもでており、雨上がりのにおいがする空気の中でくつろいでいただけたかと思います。

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宮原さんのDJからバトンタッチするのはサワサキヨシヒロ!さんとToshifumi Tsuyamaさんによるユニット“サワサキ・ホット・スプリングス”です。サワサキさんは温泉と寺社仏閣が大好きな方で、とても有難い事に前々から光明寺でのライブを熱望して頂いていました。誰そ彼スタッフとしても念願叶っての今回のライブです。
ナント機材をお堂の床に拡げて、座布団に胡坐をかいたスタイルでの演奏。「(ライブ中に)寝ちゃってください」というMCに続き鳴らされたのは、正に“温泉的リラクゼーションラウンジアンビエント”というコンセプトに則したサウンドです。本当にみんなリラックスしてしまい、本堂にはたくさんの人影がゆらゆらと動いていて、なんとも不思議な光景でした。
そして、みんなが思わず目を覚ましたのは日本人なら誰しもが一度はお風呂で口ずさんだことのあるあの曲、ドリフターズ「いい湯だな」のカバーでした。VJ COTOBUKIさんによるスクリーンには大きな温泉マークが映し出され、サワサキ・ホット・スプリングスのお二人もマイク片手に♪ばばんばばんばんばん~。お客さんにもマイクを向けて♪ばばんばばんばんばん~。

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そんな感じですっかり温まった会場に、山口りえさんが再度ご登場です。ギタリストとフランス人の詩人の方も加わり、出演者総出の豪華なセッションとなりました。まさに大円団という言葉が相応しい“いい湯加減”な音の中、心地好く秋の夜が更けていきます。

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みなさまどうもありがとうございました!(文・遠藤卓也)

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